どんな外国語でも半年でマスターする方法 -TED×Talks-
最近TEDを見るのにはまっているのですが、TEDの内容の一つに面白いもがあったので
もはや自分の知識かのように語っていきたいと思います。。
どうすれば大人が外国語を早く・簡単・効率的に習得できるか
この答えは簡単で、周りですでにできている人やうまくいっている状況をみつけて、観察し、その原理を突き止めればいいんです。
この方法を一般に「モデリング」といいますが、このモデリングによる言語学習について20年近く研究した人がいます。
〔この研究をした人が今回のTED×Talksでしゃべってます。あとでリンク貼っておきます。(小声) 見なくてもわかるようにまとめますのでご安心を!!(大声)〕
結論
どんな大人でも半年で外国語ペラペラになれる!
こういうといかにも怪しい商材を勧めてきそうですね。。
もしくはこいつ誇大しすぎだろみたいな風に思われてしまいそうですが、
私が言ったんではありません。TEDの人が言いました!!(責任転嫁)
冗談はさておき、歴史的に見ても人類はあらゆる常識を覆してきました。
例えば
100年前には重いものは空は飛べないと思われていましたが、現在はそうでないことを
みなさんご存じであると思います。
これは自然界から学んだ原理をよく観察した「モデリング」の結果です。
飛行機の場合は鳥がお手本ですね。
現在は車も空を飛ぶようになりました。20万$ほどだそうです。高いですね(小並)。
ムササビのようなウィングスーツを着て人も飛ぶことができるようになってます。
それでは話を戻します。
外国語習得における5つの原理と7つの実践
まずは皆さんの誤解を解いておきます。
- 才能
- 実際に海外に行き外国語漬けで暮らす
これらは二つとも関係ありません。
まず一つめ、才能について、、オーストラリア人のゾーイさんの話をします。
ゾーイはオランダでオランダ語を学んでいましたが、言語習得にめちゃ苦労してました。周りの人も見限って「君には無理だよ」「才能がないんだ」「時間の無駄だよ」
などという始末でした。彼女は落ち込みました。
しかしその後この5つの原理に出会い、ブラジルに渡り実践しました。
すると半年でポルトガル語を習得できたんです。
才能は関係ありません。
二つめ、アメリカやイギリス、オーストラリア カナダに住んでいる中国人でも英語が喋れない人はたくさんいます。日本に十年住んでいても一向に日本語がしゃべれない人いますよね。10年20年住んで環境に浸るだけではダメなんです。
溺れている人は泳ぎ方を学ぼうとはしないんです。
じゃあなんで赤ちゃんはしゃべれるようになるの?と思う方がいらっしゃるかもしれませんね。それは周りの大人(言語習得者)達が寄り添って分かりやすい言葉でゆったりとしたペースでしゃべってくれるからに他ならないのです。もし難しい話ばかりで話すスピードも速ければ言葉は習得できないでしょう。(この話はまたあとで出てきます)
それでは5つの原理について話していきましょう。
第一の原理:4つの言葉 ー注意力・意味・関連性・記憶ー
この4つは密接な関係があって学習において特に重要になります。
森でハイキングしていると想像してみてください。
森の中を散策していると木にキズが付いているのを発見しました。別に注意を払わないかもしれませんね。
もう50m進むと何か動物の大きな足跡があります。これには注意を払うべきでしょう。
もし注意を払わずにさらに50m進むと大きな熊を発見します。こうなると全力で注意を払うことと思います。
つまりはこうです。あの木にあったキズは恐ろしい熊を示すので自分に関わり重要なものなんだと学びます。どんな情報でも自分の生命に関わるなら注意を払うしょうし、記憶にも残るのです。
同様に自分の目標達成に役立つ情報なら注意も払うし、記憶に残るのです。
これが言語習得の原理第一で言語の自分に関わる部分に集中すること。
これは次の原理である「道具」にも関連します。
第二の原理:学びたい言語を最初から「コミュニケーションの道具」として使うこと
道具は使うことによって学ぶものであり、必要な道具ほど早く覚えるものです。
これも1つ例を紹介します。
キーボードも一種の道具です。中国語の入力には特殊な方法があり、この道具を覚える必要があります。
友人がこれを学ぼうと火曜と木曜に夜間学校で2時間ずつそれに家でも練習していました。しかし9か月経っても中国語が打てるようにはなりませんでした。それがある夜、問題があって48時間で中国語の研修マニュアルを完成させることになり、友人にその仕事が託されたのです。すると友人はその48時間で中国語を打てるようになりました。
関連と意味と重要性があったからです。友人は価値を生み出すために道具を使ったのです。
子供が言語が習得できるのもはじめからコミュニケーションの道具として使っているからです。
第三の原理:伝達内容を前もって理解していれば言語は無意識のうちに身につく
友人がはじめて中国に行ったとき中国語が全くできませんでした。到着して2週間目に夜行列車に乗ることになりましたが、食堂車で8時間にわたって警備員とおしゃべりしました。どういうわけか興味を持たれたみたいです。一晩中、中国語で話していたんですが彼は絵をかいたり身振り手ぶりや顔の表情を使って伝えようとしたので徐々にわかるようになりました。その2週間後に素晴らしいことが起きました。周りで中国語が話されていた時に部分的に理解できたのです。中国語を学ぶ努力すらしてなかったのに。あの夜、列車で中国語を吸収していたんです。
このことに関しては多くの報告があります。「理解によるインプット」と呼ばれていて20~30年にわたって研究されています。
ここで研究の一つを紹介します。下の図をご覧ください。
この棒グラフは様々な外国語テストの点数(左から文法・リーディング・リスニング・ライティング)を表しています。紫の棒が学校で文法を中心に習ったグループの成績、緑の棒は理解可能なインプットで学習したグループの成績です。つまり実践的な理解が習得のカギになるということです。
外語語の学習は知識の蓄積とは違います。多くの点で外国語学習は肉体的トレーニングに近いのです。これが
第四の原理:外国語学習を肉体的トレーニングとして行うこと
日本人に典型的に多いのがまさに知識として蓄積している人。
ぼく自身、わりと成績は優秀でセンターでも9割以上は英語で取っていましたが海外(オーストラリア)に行ったとき「しゃべれなかったし、そもそも話していることを全く聞き取れませんでした。」
ぼくには英語が「聞こえなかった」のです。ぼくたちの頭の中にはフィルターがあってなじみのある音だけを通し、なじみのない音は通さないのです。
言葉が聞こえなければ理解もできず理解ができなければ学べもしません。音が聞き取れなければ始まらないのです。聞き取れるようになる方法は肉体的トレーニングです。
話すという行為は筋肉を使います。顔には43の筋肉があってそれらを連動させて使うことでほかの人が理解出来る音声を作り出すのです。新しいスポーツをやり始めて何日目かに筋肉痛になるように外国語学習でも同じで顔が痛くなるようでなきゃいけません。そして
第五の原理:外国語を学ぶときは心理状態が重要
もし悲しみ・怒り・不安などネガティブな感情があると学習はうまくいきません。
一方楽しく、リラックスし脳からアルファ波が出て好奇心を感じるなら言語を素早く学べるでしょう。特に不完全なことに対する寛容さが重要になります。100%理解しないと気が済まないタイプなら外国語を聞くのは堪えがたいものでしょう。完璧に理解できないことに終始イライラしてしまうからです。
逆にわからないことがあっても気にせずわかる部分に注意を傾けるならリラックスして速やかに学べるでしょう。
長くなりましたので7つの実践編については別のページにまとめたいと思います。
Twitterもやってますので気軽に絡んでいただけると幸いです。
では!あ、最後にこの記事のTED×Talks貼っておきます!
How to learn any language in six months | Chris Lonsdale | TEDxLingnanUniversity
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